2007年10月22日月曜日

ラジコンヘリ ロールのスティック操作

ロールは、基本的には、右指のみで、エルロンを右へ切り、ピッチを抜いて、逆さになったらピッチを入れていき、エルロンを戻すという単純な操作です。しかし、そのタイミング次第で真っ直ぐな軌道を描けるか、機体の姿勢が崩れないかが決まってしまいます。さらに大事なのは遠くから直進で真っ直ぐコースに乗せることで、その次に大事なのは左指を使わないことだと思います。

右指のピッチワークで、軌道をコントロールするつもりでやるのが良いと思います。レボリューションが狂っていると正面に戻ったとき立ち上がってしまったりします。ノーマルのスロットルカーブの下半分を持ち上げ、スティックが1/3位まで行った時に、ガバナがオンになるようにする。スタントモードのスロットルカーブの下半分を持ち上げ、スティックを下げたときにもガバナがオフにならないようにする。

ギアチャンネルの出力値をノーマルモード、スタントモードそれぞれ調整し、回転数を好きな値にする。60クラスなら、ノーマルは1350、スタントは1850位でしょう。ギアを使わずにボリュームのあるチャンネルにすれば、飛ばしながら回転を変えられる。スロットルの開度設定値が、ガバナオンになる設定値より低いので、自動的にガバナが切れます。エンジン回転が一定になりスロットルカーブの設定をしなくても良いというメリットが有り、わずらわしく難しい設定から開放され、エンジンを過回転から守ってくれます。

しかし、F3Cの大会に参加する人達はほとんどガバナーを使っていないようです。恐らく、上空で回転が一定になる使い方だとF3Cに向かないのでしょう。でも、私はうまく問題を回避して使えばメリットが活かせると思います。スティック位置で回転数を変える事で問題点が克服できるように思います。特に良いエンジンを無尽蔵に使えない人間にとっては、エンジンの良き伴侶だと思います。

2007年10月10日水曜日

ラジコン プロポの発達

ラジコン用の送信機を通称、“プロポ”と呼びます。約30年くらい前までは、ラジコン模型もまだまだ原始的で、スイッチをONにすると「ビー」って一方向に一定速度でイキナリ動く装置だけだったんです。ところが、技術の発達により、画期的な“プロポ”方式が開発されたため、旧式との区別をする意味で”この“プロポ”という呼び名が使われる様になった訳なんです。それが現代で一般的になって、こう呼ばれ続けている、ということなんですね。

最近の急激な電子技術の発達により、昔とは比較にもならないくらいに信頼性が向上し、昔の様にコントロ-ル不能になるとか、動かない、なんてトラブルも皆無になっています。また、ホビ-(趣味)としてのラジコン専用の周波数も設けられていて、安全に確実に楽しめるようになりました。もうひとつ大事なコトがありました。最近のプロポは、値段が驚くほど安くなったこと。

もちろん、競技用の高いものもありますが、昔は高くてできなかった“ラジコン”もホントに手軽な趣味になりました。でも、安いからっていっても、性能は折り紙付き。日本のエレクトロニクス技術は大したもんですね。「春夏秋冬」、日本には四季があります。冬場、夏場、春や秋と言った具合にそれぞれの季節でヘリを飛ばしていては分からなかったことが、1年を通してヘリを飛ばしだんだん分かってきた電動ヘリ特有の事があります。

エンジンも実は夏と冬では同じ場所で飛ばしていても、空気の密度の違いによりニードルの位置が変わります。低いところと高いところで飛ばしてみても、高いところだとニードルを絞らないと同じエンジンの調子が出ませんが、電動ヘリにも実はありました。

2007年10月4日木曜日

ラジコン 夏対応と冬対応

冬と夏では30度の温度の違いがあるとすると、40度であったモーターなどは70度にもなってしまいます。事実上はそれ以上の温度上昇があるでしょう。こんな事で、冬場飛ばしていた物が同じように飛ばない!それは当然です。温度がこんなに違うのですから。サーボが壊れたなんて事もありました。サーボも同様に、モーターや基板が熱を持ちますので、ぎりぎりの線で使っているひとなどはサーボから火が出たとか焦げたなんて事も有ったでしょう。ちなみにこれは今まででも同じでしたが。しかし、温度が毎年これからは上がって行くと思われます。

冬場は暖かくなりますので過ごしやすく良いことですが(環境問題はべつとして)、夏場はとってもつらくなってきます。数年前フランスで夏の熱波で数十人亡くなったなんて事があり、何でエアコンもあるのに亡くなるんだろうななんて考えておりましたが、今年は日本でも同様に亡くなっております。やっぱり日本でも暑くなると同じ事だったんだと、改めて自分の考えの甘さを思い知らされました。電動のラジコンも夏の暑い時期、無理をさせると死んじゃうんですね。

ならしでだいたい4リットルは消費すると思います。また、上空の調整で4リットルくらいは使用するでしょう。8リットルは無理をしない飛行をしておく方が無難でしょう。慣らしで重要なことは、エンジンの温度を上げすぎないようにすることが1番大切です。また、燃料切れによるエンストも絶対にしてはいけません。しかし、温度を上げないように気を使いすぎて低いエンジン温度でのならしも、あまり意味がありません。実際に使われる環境に近い状態が良いようです。ガスを濃くする方向で調整が出来なかった場合は、反対に薄くする方向で調整をすると良いでしょう。

この場合、燃料が減るにしたがって、液面差の都合でガスが薄くなってくるときは、スロットルを閉める方向で調整する方法もあります。こちらの方が液面差が出にくい場合もあります。ホバリングの調整はおもに、中速ニードルと補助的にスローニードルを使用します。このキャブレターの調整とスロットルカーブの調整でバランスを取ります。また、スローニードルはホバリングにも少し影響しますし、中速ニードルもアイドリングに少し影響します。ホバリングは中速、アイドリングはスローと割り切って調整しないようにすることが、ホバリング調整のポイントだと思います。

2007年10月1日月曜日

ラジコンヘリの練習

ラジコンヘリの練習で、まず一番大切なのは向上心です。「少しでも上手になろう」という強い意志が必要です。途中で投げ出してしまえば何も残りません。ある意味「決意」が必要です。最初は「ホバリング」です。具体的なホバリング目標を決めて練習することが大切です。最近は優れたシミュレータが多く発売されています。実際のヘリを飛ばす時間がなかなか取れなかったり、天候などの具合で飛行が出来ない場合、とても効果的な練習になります。

1日5分でも10分でもテーマを決めて練習することで上達の速度は速くなります。出来る限り自分の機体に合わせたセッティングをするようにしています。例えばスカディ37を持っていて、シミュレーションで90の機体で練習してはいけません。ヘリを飛ばして家に戻ったらシミュレーションをして同じ感覚になるように調整することが大切です。是非シミュレーションを有効活用しましょう。ジャイロ(gyro)とは回転・円を表す言葉です。一昔前のレートジャイロはモーターの回転を用いてジャイロ効果を得ていました。ジャイロはヨー軸(テール)の安定のために用いられています。

現在は「ピエゾ素子」(ピエゾ圧電効果)を用いたものが主流でヘディング・ロック(テール・ロック)といってヨー軸のズレを補正する機能を持ったものが一般的になりました。取説も難解な用語が並びあまり判りやすいとはいえません。試行錯誤しながらセッティングしているフライヤーが多いようです。電動の世界では、技術の進歩は日進月歩です。ニッカドは基本的には完全に放電しても差し支えないのですが、これはあくまでも単セル(1本=1.2v単体)でみた場合の話しです。電動プレーン用のニッカドパックは通常複数本のセルが直列に接続されています。

8.4vのニッカドパックの場合は7セル=7本のセルで構成されていますが、この7本の各セルは特性にそれぞれ微妙なバラツキがあり、満充電の状態から完全に放電するまでの時間にも微妙な差が存在します。すなわち、モーターを接続して1つのパックとして放電を開始しますと、7本のうちまず最も放電時間の短いセルの放電が終了(電圧=0v)しますが、他のセルはまだ放電が終了していないので、バッテリーパック全体としてはまだ電圧>0 であるため、モーターは回り続けます。この状態でさらに放電を続ける(モーターを回し続ける)と、最初に放電が終了したセルは放電が終了しているにもかかわらずさらに放電をさせられることになりますが、このとき転極(ニッカドのプラス極とマイナス極が入れ替わる現象)という現象が発生します。