2008年3月8日土曜日

電動ラジコン 電流値をチェックしよう

通常の取り扱い説明書では、許容範囲の電流が比較的低めに記載されているケースが多いようですが、ひとまず取り扱い説明書の許容範囲の電流値まで行っていないか、クランプメーターなどを使い電流を計測して使用することが一番良い方法の様です。

地上で計った電流値よりも、上空で実際に飛行させた場合は電流が流れるおそれが有りますので、余裕をみて10%以上のマージンを取っておいた方が良いでしょう。コントローラの選定は、これらの最大値よりも1.5倍程度のものを選んだ方が無難です。実際にご利用される場合は、クランプメーターなども高価なことから使用しない方も多いでしょう。

この場合の一つの目安として、モーターの温度が参考になるケースが多いようです。モーターは比較的熱くなりますが、京商などで¥2000台で非接触型温度計が発売されておりますので、これらで計測してある程度温度が高くなった場合は、許容範囲を超えていると言う判断をすることができると思います。

これらの温度がどの程度かと言うことはモーターの種類などにより差が大きくとても難しいですが、60度台では許容の範囲で、80度を超えると少し危ない気もいたします。この2,3年で電動のラジコンはとても変化を遂げました。ブラシモーターを使用して非力でフライト時間は短時間、ニッカドやニッケル水素電池が思いので、エンジンに比べると重くなりがちだったが、静かさや手軽さで好まれる方も多かった時代から、ブラシレスモーターを使用し高出力で飛行時間も飛躍的に延び、リチウムポリマー電池を搭載することにより同サイズのエンジン機よりも軽量化をすることができるようになりました。

その結果、小さな機体では飛行が難しかった物が現在ではエンジンではなしえなかったようなサイズの機体が、とてもパワフルに飛行させることができる時代へと入ってきました。昨年来一世風靡した小型の電動ヘリコプターなどは、その恩恵を一番受けた物だとも思います。この間エンジン主体でありました本格的なラジコンも、この2年間でだいぶ電動にシフトしてきたと思います。

特に25エンジンを搭載して飛行していたクラス以下の物では、現在では売れる商品の多くのシェアが電動に移ってきていると思われます。最近は自分自身もめっきりエンジンを飛行させることが少なくなり、電動はいつも車の中に入っていてちょっとした時間でフライトを行ったりします。

小さなサイズであれば車のバッテリーを利用して運転中に充電し、いつでもフライト可能な状態にしておけば、10分程度の時間でフライトをさせ、終了後は掃除もせずに車に戻して終わりと、とても手軽です。電動が変化した背景には、ブラシレスモーターが大きく起因しております。ブラシレスモーター自体は実はそんなに新しい物ではありません。

簡単な話交流モーターそのものの構造と同じなので、かえってブラシモーターよりもルーツは長いかも知れません。大きく変わった背景にはコントローラがあります。中には「アンプ」と呼ばれていることも有りますが、「アンプ」は増幅器の意味合いが高いので本来はエレクトリック・スピード・コントローラ(ESC)と呼ぶことがふさわしいと思います。